【2022年】個人的に臨床に役立ったイチオシ本3選!!【ガチで臨床に役立ちます】

【2022年】個人的に臨床に役立ったイチオシ本3選!!【ガチで臨床に役立ちます】

こんにちは!

理学療法士のヨシキです。

これまで、ブログやInstagramで自身で勉強した内容をまとめて投稿してきたのですが、

その中で、様々な研究論文や書籍などを参考にさせて頂きました。

そこで、今回は特に参考になった書籍を3冊紹介したいと思います。

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園部俊晴の臨床 膝関節/運動と医学の出版社

この書籍は文句なしで、今年役立った書籍ナンバー1です!

急性期病院で勤務する以前は、整形外来で仕事をしていたのですが、

外来では、変形性膝関節症と診断を受けた人以外にも、診断の付かない日常的な過負荷で生じた疼痛などで来院される方なども多くみられました。

学生の時は、ROMやMMTで評価をして、炎症が治ってないから疼痛が生じているだとか、表面的な評価や解釈しかできていませんでした。

そうなると、当然外来患者を初めて診た時、訳がわからなかったです(笑

ですが、勉強していく中で疼痛原因には様々な要因があり、膝の組織もいくつも存在し、力学的負荷が膝に与える影響など多くの知見・症例を見ることができました。

こういったことがこの本には全て書いてあります!

著者の園部俊晴先生は、運動と医学の出版社の代表をされている方で、ご自身の治療院では予約が1年待ちになるほど、人気も知識・技術もすごい先生です。

その園部先生の30年の臨床で培った技術と知見を余すことなく詰め込んだ膝関節書籍となると、参考にならないはずがないです!

僕自身、この書籍を読ませていただいてからは、膝関節痛が主訴の患者さんの8割は、初回の治療で疼痛緩和〜除去できるようになりました。

少し大袈裟かもしれませんが、大袈裟に言っていいほど勉強になりましたし、臨床ですぐに実践できる評価・治療や考え方が370ページも書かれています。

簡単に書かれている内容をまとめると、

  • 膝の痛みを「組織学的推論」×「力学的推論」という2つの視点で解説されている。
  • 膝の痛みを生じやすい組織を9つに分けて、それぞれの評価・治療法について書かれている。
  • 書籍内のQRコードで、実際の治療映像を32本も視聴することができる。
  • 図表が約500以上使われており、概念や技術を理解しやすい。

「組織学的推論」とは、機能解剖中心に考える仮説検証・治療のプロセスのことで、「力学的推論」とは、荷重配列と力学を中心に考える仮説検証・治療のプロセスのことです。

例えば、膝蓋下脂肪体であれば、どういった組織で関節運動時にどのように動くのか、エコーでの動きがどういったものなのか、膝蓋下脂肪体に負荷を与えやすいアライメントや動作パターン、疼痛要因と特定する評価方法、膝蓋下脂肪体に対する徒手療法・運動療法・セルフエクササイズなどなど評価〜疼痛除去までの過程をわかりやすくかつ詳しくまとめてあります。

9つの組織は、膝蓋下脂肪体」「膝蓋腱・膝蓋支帯」「内側側副靭帯」「半月板」「鵞足」「半膜様筋」「伏在神経」「腸脛靭帯」「膝窩筋がビッシリまとめてあります。

この組織の中で、1つでも治療の進め方がわからない人は即買いをおすすめします。

膝関節の書籍ではありますが、書いてある考え方などは他の疾患にも活かせる内容なのもいいですね。

とにかく、この書籍は買って損のない内容なので、ぜひ手に取ってみてください♪

運動療法学 障害別アプローチの理論と実際

2つ目は、市橋則明先生の「運動療法学 障害別アプローチの理論と実際」です。

この書籍は、運動器を中心に治療する人はぜひ手に取って欲しい書籍ですね。

市橋先生の書籍というだけでも読んでみてほしいです。

市橋先生は、京都大学の教授をされている、運動器では有名な先生です。

毎年開催される日本運動器理学療法学会学術大会でも講演されていて、すごく勉強になる話が聞けるため、市橋先生の講演は必ず参加するようにしてました。

内容はというと、全12項目で構成され、筋の構造と機能関節可動域制限・筋力低下に対する運動療法まで基礎知識〜技術的な内容が記載されています。

僕がまとめた記事でいうと、関節モーメントについての記事やInstagramの筋力増加のメカニズムなどはこの書籍を参考にさせて頂きました。

僕は、運動器疾患の治療が興味のある分野なのですが、その中でも解剖学・運動学の内容が特に勉強していて楽しいです。

筋の走行や関節構造から生じうる障害の可能性を考えたり、治療法を模索したり、力学から関節負荷を予想するなどがリハビリしてて楽しいとこでもあります。

同じような気持ちの人はぜひ読んでほしいです(笑

今回紹介する他の2冊に比べると、ザ・教科書!!って感じなので苦手な人もいるかもしれませんが、項目ごとに気になるとこを読むだけでも必ず臨床の手助けになると思います。

実習中の学生さんにもおすすめですね♪

最初に紹介した「園部先生の膝関節」が8割方臨床応用なのに対して、「市橋先生の運動療法学」は8割方基礎的内容で、残りにマイナー知識や技術的な内容となってる感じになってます。

個人的には、入院患者のリハビリが中心だと、運動療法学の方が臨床に役に立ったと思います!

実践!離床完全マニュアル2

3つ目は、曷川元先生の「実践!離床完全マニュアル2」です。

現在の医療では、離床はできるだけ早く行った方が良いという曖昧なものから行うべき必須のアプローチとなっています。

それは、急性期だけでなく、回復期や在宅においても同様で早期離床がその後の予後に大きく影響するため、直近の目標としてアプローチされます。

しかし、必須だから、周りが離床を積極的に進めているから自分の患者さんもどんどん離床を進めていくでは、いつ患者さんを危険な目に合わせてしまうかわかりません。

かくいう僕も、恥ずかしながら離床に対して自信が持てるアセスメントができず恐る恐るアプローチしてしまっていました。

そんな時に、先輩から貸していただいた書籍がこの「実践!離床完全マニュアル2」だったわけです。

この書籍は、基本的に押さえておくべき離床の知識起居・移乗動作の介助方法呼吸介助などの方法もわかりやすくまとめられています。

そのため、大学・専門学校を卒業したてのPT、OT、STの方には特におすすめです!

僕自身も、外来で勤務していたため整形分野の勉強ばかりしており、呼吸・循環器などの知識はからっきしだったので、この書籍のおかげで自信を持って離床を促せるようになりました。

実際、学生の時は心リハや呼吸リハって詳しく学べないじゃないですか?

血液データや輸液の知識なんて、実習現場で先生がサラッと説明してくれて耳にしてはいても、深くは理解できてなかったです。

だからこそ、医療現場で働く以上はリスク管理についての知識は自分で勉強していかなければならないと思います。

ただ、一から循環器や呼吸器の勉強をしていこうと思ったら頭が痛くなりますよね(笑

この書籍は、イラストも多く、だらだらと長文が書かれている訳ではないのですごく読みやすく、すごくわかりやすいです。

少しでも離床に対して自信が持てない方は、ぜひこの書籍を参考にしてみてください!

まとめ

今回は、いつもと違った路線で記事を書いてみましたが、どうだったでしょうか?(笑

今回の内容が好評だったら、定期的に臨床に役立った書籍や道具などの紹介もしてみようと思います。

それでは、今回はこの辺りでおしまいです。

今後も皆様の役に立つ情報をお伝えできればと思います!

理学療法士 ヨシキでした!